Windows 7とXPの表示をいろいろと比較していますが、今それぞれのOSのシェアは果たしてどうなってるんでしょうか。こんなデータを見ました。
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StatCounter Global Stats(地域や期間を指定して調べられるので便利なサイトです。)
12月の日本国内の数字だそうです。別のサイトでもXPについては似たような数字が出ていました:


もっとも企業と家庭でもまた違うかもしれません。サイトによってはXPの方がまだ多いとしているところもありました。いずれにしろコメントの表示を考えるとき、考慮の対象からはずすにはまだ多いなあと思いました。

と言ってる自分がまだXPメインなんですがwそのXPで見ていて気になったコメントの話です。
下図のグレーのコメント(「ティロ・フィナーレ」)はSimSun化させており、big二重リサイズの上下固定(big10行)を利用しています。Windows 7では特に問題ありません。

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XPで見ると崩れてます。

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これはコメントの文字を一目見ればわかる話で、原因は「・」(U+30FB)=ゴシック化文字です。
7(たぶんVistaも)の場合、先頭にSimSun化文字・Gulim化文字を置いて明朝化・丸文字化させたコメントは、途中にゴシック化文字を置いてもゴシックに戻ることはありません。
一方、XPの場合は途中にゴシック化文字を置くとゴシックに戻ります。上の例はこの違いによるものでした。

ちなみに個人的には明朝化させるよりゴシックの方が好きなので、こういう問題には遭遇しませんが:

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もう一つ、丸文字化させた字幕を見ました。
Gulimは漢字が日本で言う旧字体なので、あまり歌詞とかには向かない気がしてました。でも古風な感じにしたい時は、そういうのもアリなんだなーと思いました。

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ちなみにここではGulim化にU+3164という空白文字を使っています。透明なので便利に見えますけど、Macでは何か記号が割り当てられているため推奨はされないそうです。

さて、上の例をよく見ると丸文字になっていないのがあります。「気」と「戦」がゴシックです。
これらはコードページ949(韓国語)には無く、Gulimにもグリフがありません。と言うことは、Gulimに対してはゴシック化=丸文字化解除の文字であろうと考えられます。XPで見ると下図のようになります。

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「気」から後ろがゴシックに戻っています。実際に見た字幕でもこういうことが起きていました。
「気」や「戦」の旧字体は別のコードが振られており、CP949の定義・Gulimのグリフもそちらにあります。

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なので、文字をこっちに置き換えればゴシック化が起きなくなります。

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Gulimだと漢字でこういうケースが多いので、使うのが難しいですね。